まずは結論。線太さ設定
まずは設定を書いておく。理由は後ほど書いていきます。
基本は、太さ2(細線),太さ4(中線)、太さ5(太線)、太さ6(極太線)を利用する。
(A1印刷図時の太さ(mm))
太さ1:0.13:縮尺や図面サイズによっては利用する可能性ある。ハッチングはこれが適用。
太さ2:0.18:細線:見え掛り線
太さ3:0.25:縮尺や図面サイズによっては利用する可能性ある。
太さ4:0.35:中線:断面線
太さ5:0.50:太線:目立たせたい線
太さ6:0.70:極太線:目立たせたい時の最終手段。
太さ7:1.00:縮尺によっては利用する可能性ある。一応JIS規格内。
太さ8:1.40:縮尺によっては利用する可能性ある。一応JIS規格内。
太さ9:2.00:縮尺によっては利用する可能性ある。一応JIS規格内。
以降利用しないが、設定だけはしておく
太さ10:3.00:利用しないと思う。
太さ11:4.00:利用しないと思う。
太さ12:5.00:利用しないと思う。
太さ13:6.00:利用しないと思う。
太さ14:7.00:利用しないと思う。
太さ15:8.00:利用しないと思う。
太さ16:9.00:利用しないと思う。
ちなみに、縮尺は1/100でしか考えてないですが、1/10や1/500の設定は変わる可能性があります。
理由
1.PDFでの最細線の太さ
PDFで表示される最細線の太さは「0.083mm」です。(参考サイトはこちら)
で、実際に検証してみた時の画像が、下記。0.083mmが最細になってるっぽい。※厳密には検証しきれてないけど、まぁあってそうだったので、これで良しとしました笑


2.プリンターで印刷できる最細線の太さ
DTP界隈では最細線は、0.3pt以上(=約0.1mm以上)というのが常識らしい。オフセットを印刷をした場合の限界がここらへんらしい。(参考はサイトはこちら)
レーザープリンタの場合はまた違う結果になりそうだけど、プリンタの自動補正の影響も受けそうだし、各自の環境で結果が異なる可能性が高そうではある。
まぁ、そうは言ってもやれるだけやろうと思って、実際に手持ちの環境(Canonレーザープリンタ複合機)にて、A1図面をA3で印刷してみたところ、下記の結果になった。
A3印刷時で
0.065mm(A1で0.13mm設定)
0.090mm(A1で0.18mm設定)
0.125mm(A1で0.25mm設定)
は同じ太さになった(ように僕の目では見えました)
3.建築図面での線太さの書き分け慣例
建築施工図の基本: 描き方・読み方の手引きという本では、
細線0.10mm
中線0.20mm
太線0.35mm
にて、線を描き分けるのが慣例と記載があった。(ただし、A1図面かA3図面かは不明だった)
4.Revitでの見栄え
Revitを操作する上で、拡大・縮小は普通に使うと思うんだけど、それに合わせて線の見え方も変化する(当たり前だけどね)。
普通にモデル作成する上で使う拡大率でほぼ100%最細表示になってるなぁーって思う細さは
0.10mmだった。
0.13mmも9割方最細で見える。
0.18mmはちょっと太いなと感じることが多い。
0.25mmは結構太く見える。
5.図面サイズと印刷サイズ
2025年現在では、図面サイズはA1、印刷はA3(製本もA3)とするのが一般的だと思っている。
(施工図はA1印刷が多いかもだけど)
そのため、A3印刷でも線のメリハリをつけられるような線の太さ設定にしておく必要があると考えてる。
結論
1PDFの最細線太さ・2印刷時の最細線太さ、と、4Revitでの見栄えは相反する内容だけど、最重要なのはRevit画面ではなくて、PDF&印刷した図面(成果物)と考え,1・2をできる限り優先。
3建築図面での線太さの書き分け慣例については、A1図面がメインだった慣例が引き続いてるような気がしていて、5の現在の図面サイズ・印刷サイズを考えると、時代に合ってなくて古臭いような気がするので、3の慣例は少し見直す必要があるのかなと考えた。
以上のことを加味して、バランスが取れた線の太さ設定となるようにした。
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