Revit 配管・配管継手の色塗り分けの考え方の整理

BIM

■Revit 配管・ダクトを色塗りする時の手法は4つ

①マテリアル(これで指定できるのは、塗り潰しのみ。線色は指定できない。たぶん)
②フィルタ
③設備カラースキーム
④配管システムのグラフィックス上書き(これで指定できるのは、線種・線色のみ)
次にそれぞれの特徴を書いていくー。

①マテリアルを使った配管の色塗り

大前提として、Revitのマテリアルについて把握はしておいた方が良い。下記動画がわかりやすいので、必見です。マテリアルとアセットの違いとは、とか結構おもしろい。ってか知らないと沼る。
マテリアル Revit Peeler PLUS.1 vol.5 (youtube.com)

あと、配管へのマテリアルの割当て方も3種類あるため、下記を確認。これはまた別記事にしないと駄目なくらい、どれを利用するのか検討の余地がある。
[Revit] 配管のマテリアルの変更方法 (otsuka-shokai.co.jp)

↓からが本題です。

ビューの表示スタイルが「シェーディング」・「ベタ塗り」の場合

マテリアルの項目の中にある、グラフィック>シェーディングやグラフィック>サーフェスパターン、って所で塗り潰し色が決まる。
(シェーディングとサーフェスパターンの優先順位は、検証した方が良さげ。これは来週あたりやる)
(設定画面について、気が向いたら画像貼る)
※RUGMEPマテリアルは、シェーディングはでデフォ設定(グレー:RGB128,128,128とか)なので全部グレーで色付く。個人的には良くない点だと思う。

ビューの表示スタイルが「テクスチャ」の場合

マテリアルの項目にある、外観>テクスチャが設定されてたら、そのテクスチャ画像で決まる。
※RUGMEPマテリアルはテクスチャ画像は設定されていないので、シェーディングの色(未検証だがたぶんこれ)で色付く。

ビューの表示スタイルが「リアリスティック」の場合

マテリアルの項目にある、外観>色で塗り潰し色(まぁ塗り潰しっていうか表示色?)決まる
※RUGは外観アセットは設定されているので、各システム毎で色付く。

ビューの表示スタイルが「ワイヤーフレーム」や「陰線表示」の場合

色付かないです。マテリアルの設定では、色は変更ができません。

マテリアルについての考察・結論

Revitでの図面表現は基本的に、ビューの表示スタイルは「陰線表示」で行うので、マテリアルを緻密に設定するのは、図面表現という点ではあまり意味がないです。
ただし、3D表示は、モデルに不整合が無いか、干渉が出てないかチェックする時に、頻繁に利用するので、その時は配管も系統毎に色付けがされてて欲しい。そういう時は、3Dでのビュー表示スタイルを「シェーディング」か「ベタ塗り」にしてあげると色つくので便利。
逆に「リアリスティック」は使わない。「リアリスティック」は処理が重たいので、基本使わない。使うタイミングとしてはちょっとしたプレゼン資料を作るのパース利用くらい。
個人的な結論としては、マテリアルはシェーディングでの表示を丁寧に作り込むべき。

②フィルタを使った配管の色塗り

まぁこれはそこまで複雑ではない。
フィルタの使い方は、詳細な記事が色々とあるので、それを参照してください。

フィルタについての考察・結論

うーん。個人的には、色塗りとしては使いたくない。(表示/非表示の制御のみで使いたい。)フィルタがごちゃつくと制御がしづらくなる。また後述する③設備カラーフィルタと比べ、やれることはほぼ変わらないので、使う意味はあまり無いと思う。(※ただし、RUGMEPはこれを利用して配管の色塗りをしている。)
個人的な結論としては、フィルタを利用した配管の色制御は使いたくない。
また、③設備カラーフィルタより色塗りの優先順位が高いから、設備カラーフィルタを適用しても色が上書きされてしまう。使い勝手が非常に悪い。

③設備カラースキームを使った配管の色塗り

こちらも使い方はそこまで、複雑ではない。
設備カラースキームの使い方は、参考になる記事が少ないので、気が向いたら書いてみようと思う。単純だからそこまで大した記事にはならないと思うけど…。
機械設備の色も汚染されちゃう点と、配管の色塗りにちょっとした落とし穴があるので、そこを重点的に書くのかなぁと思う。

設備カラースキームについての考察・結論

配管を色で塗り潰ししたい時は、これを利用するのが良いかと思う。
ただし、上でも書いたが、機械設備も色が汚染されて色の塗り潰しされてしまうので、正直使い勝手は良くない。(機械設備を個別にフィルタで白色等に塗り潰しする事が必要になってしまう)ので、正直微妙。
個人的な結論としては、配管の系統毎の色分けには、これも利用しない!
設備カラースキームを利用するタイミングとしては、配管のFL高さ等で色塗り分けをする時等が良いです!
※フィルタで色制御している状態だと、フィルタによって色が上書きされてしまうので、色が反映されないので注意。

④配管システム>グラフィックスの上書きによる配管の色塗り

使い方はちょっと複雑な感じがする。これもどっかで個別に記事を書くべきだなぁ。(どこかに参考になるブログ等があったら教えて欲しいー。)

上書きできるのは、線種・線色のみです。色の塗り潰しはできないです。

配管システム>グラフィックの上書きの考察・結論

結論としては、これがベスト!
色塗りはできないですが、まぁ図面としても系統を読み取れるので良いと思います。
ただし、③設備カラースキームと同様、機械設備の線種・線色も汚染されます。ただ色塗り潰しではないので、そこまで目立たないのが良い。まぁでも、適切な図面表現を目指すなら、改善していくポイントだろうなと思う。機械設備はフィルタで上書きするのが良さげな気がする。

結論

配管の色塗りは、「配管システム>グラフィックの上書き」を利用する。
RUGMEPで配管システムは整備してあるので、これを再利用すると、うまくテンプレートを整備できそう。

参考

マテリアル Revit Peeler PLUS.1 vol.5 (youtube.com)

[Revit] 配管のマテリアルの変更方法 (otsuka-shokai.co.jp)

コメント

タイトルとURLをコピーしました