まずは、結論から
・メイン範囲で切断面より上側で表示される：窓、造作工事、一般モデル、設備カテゴリの一部
・メイン範囲で切断面より下側で表示される：全てのカテゴリが表示される
・切断面により断面が作成される：マチマチなので、記事の下の方の表を確認してください（法則性が僕には見つけられなかった）
・メイン範囲より下側0~1219mm(4ft)まで：意匠床・構造床・手摺・階段・スロープのカテゴリが表示される
・メイン範囲より下側-1220mm(4ft)以下：全てのカテゴリが表示されない
記事を書いたきっかけ
高取さんのYoutube動画を見ました。
色々検証して頂き、非常にありがたくて、Revitってこんな考え方してるんだなぁというのが理解できて非常に為になったのですが、
「なぜ、設備要素を無視するんですかーーーーーー！！！！！！！」って、動画見ながら思いました笑
なので、僕の方で検証してみたので、よかったら参考にしてみてください。
あとたぶん2013年のブログ記事は古くなってるのか、Revit2024だと異なってる内容になってる所もあるので、更新した方が良さそうですよ、とだけ言っておきます。
平面図のビュー範囲と表示/非表示の話
まず、高取さんの動画をちゃんと観ましょう。非常にわかりやすいです！！！
ブログの記事もちゃんと読みましたが、ハッキリ言って、段違いで動画のほうがわかりやすいです！！！説明が上手いんですよね。流暢だし、ストレスフリーで聞いていられる。
で、動画では、設備に関するビュー範囲での表示/非表示については、ほぼ触れていなかったので、検証してみました。
全カテゴリのインスタンスを並べて、検証
画像を拡大して見てもらえばわかると思いますが、
全てのカテゴリ毎にファミリを作成し、そのファミリには、
・立体文字
・斜めに伸ばしたオブジェクト
を配置しました。
これらの配置レベル高さを、変更していく事で、
・ビュー範囲によるインスタンスの表示/非表示
・断面で切り取られるカテゴリ
が把握できました。
ビュー範囲について
ビュー範囲について、下記画像のように分けて考えて、整理してきます。
前提：
・平面図で見下げ表現
・ビュー範囲は、上部2FL±0mm、断面FL+1200mm、下部1FL±0mm、ビュー範囲奥行1FL±0mm
じゃあ、早速結果を貼っていきます。
①メイン範囲で切断面より上側
表示されるカテゴリ
- MEP付属品モデル
- ケーブルラック継手
- スプリンクラ
- ダクト付属品
- ダクト継手
- データ装置
- ナースコール設備
- 一般モデル
- 制気口
- 機械制御装置
- 機械設備
- 火災報知装置
- 照明器具
- 窓
- 衛生設備
- 警報装置
- 通信装置
- 造作工事
- 配管付属品
- 配管継手
- 電気器具
- 電気設備
- 電線管継手
- 電話装置
全60カテゴリ（コンポーネントファミリのカテゴリ）の内、24カテゴリが表示される。
特に注意すべきポイントは
・医療機器
・厨房設備
・衛生器具
・伸縮継手
・特殊設備
・音声映像装置
みたいな、設備っぽいものが表示されないこと！
例えば、プロジェクターを音声映像装置ファミリとして作成してた場合、天吊設置する場合は断面より上側に設置すると表示されないので要注意！！
②メイン範囲で切断面より下側
全てのカテゴリで表示されます！！まぁ当たり前だよね。
③切断面により断面が作成される
断面が表示されるカテゴリは下記。
※画像だと、斜めに伸ばしたオブジェクトが、短く見えるカテゴリが、断面で切り取られてるカテゴリ！！
- 屋根
- 階段（切り取られた部分から上部は、点線表示）
- ハードスケープ
- 一時的な構造
- 一般モデル
- 伸縮継手
- 医療機器
- 厨房設備
- 垂直導線
- 家具
- 家具システム
- 振動管理
- 支承
- 構造接合
- 構造緊張材
- 標識
- 橋台
- 橋床版
- 橋梁ケーブル
- 橋梁フレーム
- 橋脚
- 特殊設備
- 衛生器具
- 道路
- 防火対策
- 音声映像装置
注意すべきポイントは、
・スロープ
が断面作成されていない所だろうね！！階段とスロープで異なっているのは興味深い。
④メイン範囲下部~1219.2mm(4ft)まで
意匠床、構造床、スロープ、階段、手摺が表示される。
Revit2024のヘルプや高取さんのブログ記事では、手摺について記載が無いが、手摺も表示されます！
たぶん、アップデートで更新されたのだろうと思う。
⑤1219.2mm(4ft)より下
全てのカテゴリが表示されないです！！
（※文字が見えてるけど、これは注釈文字なので、無視してください）
参考
ヘルプ | ビュー範囲について | Autodesk
ヘルプには、高取さんと同じ内容が書かれているのですが内容が古い。
設備要素について記載がまったくない。（RevitMEPは統合されたのに、その内容が反映されてないのだと思います！）
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