BIMマネージャーは絶対にぶつかる問題のひとつ
新しいファミリを作らなくちゃいけない際に、
・ファミリを増やすのか
・タイプを増やすのか
どっちにするか、すごい悩むと思う。
例1:大便器ファミリの話をすると
・ふたの有無がある2つの製品について、ファミリで分けるか、タイプで分けるか、
どっちにするのか結構悩むと思う。僕は悩む。
・壁排水と床排水の製品について、ファミリで分けるか、タイプで分けるか、
まぁこれは、ファミリで分けた方が良さそうだけど、判断基準はふわっとしてる。
例2:FCUについて
・FCUの能力によって、大きさが変わる場合に、ファミリとして分けるか、タイプを追加するのか
これは、タイプで分けて、パラメトリックに大きさを変えるのが主流だけど、本当にそれが便利なのだろうかという疑問はある。(※バグってるファミリによく出会うし、制御が上手くいかない事も多い)
・チャンバーボックスの有無について、ファミリとして分けるか、タイプを追加するのか
チャンバーボックス付けた時に、ダクトコネクタどうしようかなぁって思ったりする。しっかり考えると制御がどんどん複雑になっちゃいそうだよね。
などなど、結構悩ましいし、RUGファミリの作り方とかみても、あんまり考えられていなさそうな感じはする。
まぁこういう時は、判断基準が無いから悩むので、なので考えてみよう。
判断基準のパターンをいくつか考えてみた
- パターン①:形状によってファミリを分ける
- パターン②:機器分類によってファミリを分ける
- パターン③:①と②の折衷案で、基本は形状によってファミリを分けるが、オプション的なものはタイプで分ける
他にもパターンありそうだけど、まぁとりあえずこの3つについて詳細について説明していく。
パターン①:形状によってファミリを分ける
どういう考え方かというと。
・形状が異なる場合:ファミリを分ける
・形状は同じだが、パラメータのみ異なる場合:タイプを分ける
イメージ付くかな?
例
例でいうと
例1:大便器のふたは有無でファミリを分ける。
例2:FCUなど能力で機器大きさが変わる場合もファミリを分ける。
例3:VAVも径が変わるだけでファミリ分ける。
メリデメ
メリット:ファミリを作りやすい、ファミリがシンプルで理解しやすい。ファミリ作成の判断がわかりやすい。
デメリット:ファミリの数がめちゃくちゃ増える。ファミリのパラメータについて変更掛ける際に、変更するファミリ数が増える。ファミリの更新がある時に大変になる。パラメトリックっていう概念が無くなる…。
個人的な感想:
- 方針が明確でわかりやすい。特に設備はメーカー製品が多いし、馴染みやすいと思ってる。でもデメリットもまぁまぁ大きい。
- タイプを上手く使えてない感じがしてダサい気はするよね笑。
- ファミリの数が増えることによって、BIMマネージャーのメンテ性は低くなる。(例えば、FCUのファミリのパラメータを増やすとなると、全部のFCUファミリを変更する必要が出てくる。タイプでわけておけば、1つのファミリを修正で完了。)
- でもまぁ、ファミリが増えることによるデメリットは、そこまで多くない気がする。
パターン②:機器分類によってファミリを分ける
・機器分類が異なる場合:ファミリを分ける
・機器分類が同じ場合:タイプを分ける
正直、あんまり良い案では無いと思う。
例
例1:大便器でふた有無はタイプで分ける
例2:FCUなど能力で機器大きさが変わる場合はタイプで分ける
例3:空冷チラーとかは1つのファミリで、能力変えるときにパラメトリックにユニットを増やしたり・減らしたりする
メリデメ
例だけみると、いいやんけ!ってなるけど、バグが多くなるし、あまりいい事は無いと思う。
メリット:ファミリ数が少なくなる。
デメリット:ファミリが複雑になる。バグが発生しやすい。ファミリが理解しづらい。ファミリ作成に時間がかかる
個人的な感想
個人的には、これは無し!やりすぎると、ファミリが複雑になって理解不能になる。ファミリ作成にかかる時間がめちゃくちゃ増える。可読性が低いのでメンテナンス性も悪い。
パターン③:①ベースにするが、オプションはタイプで分ける
・形状が異なる場合:ファミリを分ける
・オプション的な表示/非表示だけのものはタイプで分ける。
例
例1:大便器のふたは表示/非表示だけなのでタイプで分ける
例2:FCU能力で機器大きさが変わる場合はファミリを分ける
例3:空冷チラーで、能力でユニット数が変わる時はファミリを分ける。吹出フードつけるのはタイプで分ける(表示/非表示だけだから)
例4:トイレのウォシュレットスイッチは、タイプで分ける。表示/非表示だけでなく位置も変更したりするが、本体と関連しない独立したオプションなので、タイプで分ける。
例5:受水槽は、大きさが変わる場合はファミリを分ける。手すりやハシゴはタイプで表示/非表示を分ける
例6:洗面台は、ボウルサイズ等基本構成は変わらないが、カウンターの幅は調整が可能という製品ある。これはどうするか…。
→うーーーーーん悩む。厳密に方針に従うならファミリ分けるべき。微調整のサイズ毎でファミリで分けてると大変なので、タイプで分けることになると思うけど…。
例7:チャンバーボックスは、形状毎にファミリ分けていったら、ファミリ数が無限に増えるが、どうするのか?
→うーーーーーん。悩む。その通りだよなぁ。だけど、現実的にはダクトサイズって多くても7,8個になるだろうし、ファミリ分けても大した話ではないと思うので、方針に従ってファミリ分けよう!
メリデメ
メリデメは、基本的に①と同じだが、
デメリットである、ファミリ数がめちゃくちゃ増えるって所が、改善される。
個人的な感想
一旦これを採用してみようかな!
が、判断基準がまだふわっとしてる。
沢山ファミリを作っていくと、なんとなく判断基準がわかってくると思う。もう少し例を増やしていく。
まとめ
ファミリをこれからどんどん作っていく予定だけど、なにか不都合なことがなどがあったら、柔軟に方針を変えていこうと思う。
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