Solibriの干渉チェックは医療現場のトリアージに似ている

BIM

Solibriの業務フローで一番大事なのは、干渉チェックをした後に、干渉個所の
・修正優先度を決めて
・優先度高いものを、どう修正をするかの会議にかける
って所。これは医療現場のトリアージと似てると思った。

で、この修正優先度を決めるのは、難易度高くて知識、経験が必要。(設構備が関連するので幅広い知識が求められる)

例えば、天井内のダクトが天井下にはみ出てて干渉してる個所があったとしたら、単純に作図ミスなのか、本当に納まってないのか判断する必要がある。これってかなり業務難易度高いと思う。

で、本当に納まってないのに、モデル調整会議に掛けられなかったら、1回会議飛んじゃうんだよね。
モデル干渉チェックってそんなに頻度高くやらないし(月1回くらい)、致命傷になる可能性もあったりする。なので、非常に重要。

でも、優先度高くないのに、全部が全部会議してたら、会議はいつまで経っても終わらない。
ってことで、トリアージは超重要。

医療のトリアージでも実際に課題に上げられているのは、
判断を間違った時に責任がトリアージチームに来ること。
責任を負えと言われると、優先順位を下げるのが難しくなって、無難に全部修正が必要って結論になりがち。

だとするとPMがトリアージチームを受け持つと解決するかもしれないと考えている。
でもそんな時間は無いという…。
ひとつの解決策としては、めちゃくちゃSolibriオペレーション・BIMオペレーションが得意な人とPMがタッグを組んで、ペアプロみたいに、チェックしていけば、非常に短時間でトリアージできるかもしれない。(しかもオペレーターのスキルも上がる)

ちなみに、現状、干渉チェックを行うBIMマネージャーに権限がない場合が非常に多いと思うのだけど、こういう状態であれば、
・干渉チェックをしたものの、チェックがオペレーター(協力会社)まで届かず、永遠に修正されない
ってのは、絶対起こる。これはもう構造的な問題。

で、それじゃイカンって言って、BIMマネージャーに権限を与えたとしても、
作図オペレーター(設計者)側としては、
・BIMマネージャーからの依頼業務と、設計者からの依頼業務の間に挟まれて、パンクする
って所まで、セット。干渉チェックで”数千箇所”の干渉があった所で、全部修正する時間なんて無い。

なので、BIMマネージャーはPMがやり、トリアージ作業をやるべきだと思う。致命的なエラーだけ選抜することができる能力があって、プロジェクトに責任を負っているPMがやるべき。
だけど、現状このトリアージ作業をしてない、もしくは、能力の無いオペレーターの人に任せきりになっている所が多いのでは?それだとあまり干渉チェックが活用できているとは言えない。

で、こういった体制が組み上がった際には、
BIMマネージャーチームは、もっと細かく干渉チェックをやる必要がある。設構備が図面チェックをするタイミングで、BIMマネージャーチームも干渉チェックをやる。(設構備間の干渉チェックは不要で、各分野だけの干渉チェックでいいから)
しっかりとプロジェクトに参加して、修正指示を細かくやっていく必要があると感じてる。

今のところ言いたいことはこれくらいです。

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